The Semco Style 5 Principles to transform the way we work
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自分の給与を自分で決定する

タブー(話せないこと)を排除し、合理的な話し合いを導入する

セムコの様々な施策の中でも、最も様々な意見を集めるのが「従業員が一人ひとり自分の給与を決める」というものです。専門家たちはすぐに、人間の根源的な性質についての見解を持ち出し「自分で決める自由を与えたら、人は皆、妥当な値段よりも高く自分を値付けする」と言ったりします。そういった人たちは、seven-day weekend (毎日が週末)の考え方で「一人ひとり自分の勤務スケジュールを決められる」としていることについても同じように批判するのです、「そんなことをしたら、いつまで経っても出社しない、あるいは遅い出社ばかりになる、あるいは短時間しか働かない人で溢れてしまう」と。しかしセムコの経験においてそんなことは一切起きていません。 – リカルド・セムラー


概要

組織内で働く各個人がそれぞれいくらもらっているかが秘密になっていることは、人々のエンゲージメントを阻害する要因として強力です。7万1千人の企業で働く人々を対象とした調査 PayScale survey を読むと、給与の非公開が従業員のエンゲージメントに与えるネガティブな影響に驚かされます。驚くべき回答者の82%が、「理由が分かっていれば自分の給与が標準より低くても構わない」と答えており、回答者の67%が、「会社は自分に市場標準の給与を支払っているといっているが、実際には払われていない」と主張しています。そして、「妥当な額を下回る給与しかもらえていないと感じている」と回答した対象者の60%という驚くべき高い割合の人間が「まもなく仕事を辞める可能性がある」と答えているのです。

給与について話すことをタブーとする空気は、「会社=親、従業員=子供」という認識から派生している現象です。会社が従業員一人ひとりを「成熟した大人」と見なさず、「従業員自身が給与を決めるなんて、彼らはそんな判断能力を持ち合わせていない」と従業員のautonomy(自主自律)を制限しているのです。マネージャー層は往々にして、「自分の部下たちは、自分の給与を同僚に知られたくないはずだ」と思い込んでおり、給与についてオープンに話し合いなどしたら、様々なスタッフが分別なく「辞める」といったようなばかげた結論を出しかねない、と信じ込んでいるのです。こういった様々な勘違いが絡み合い、マネージャー達は良かれと思って給与について部下と話しをするということを避け、部下たちは給与という面において「見えざる手」にコントロールされているように感じる状況が引き起こされているのです。

そんな中でもBuffer(バッファー社)、SumAll(サムオール社)、WholeFoods(ホールフーズ社)などの企業が、給与を隠し立てする必要などないことを証明し始めました。給与に関連する情報についていつでも誰でもアクセスできるようにすることが従業員のエンゲージメントを高め、企業カルチャーにポジティブなインパクトを及ぼすということが明らかになってきたのです。そしてセムコ社は、「従業員の給与の完全なる透明性」をどこよりも先駆けて実現した企業です。30年も前から、セムコ社では従業員一人ひとりが自分自身の給与を設定してきました。様々な役割/職務についての市場における給与値幅を信頼たる外部調査会社がまず洗い出し、従業員は自分の役割/職務の市場における給与レンジの幅の中で自分が妥当だと思う額に自らの給与を設定するのです。このようなやり方が提案された当初は懐疑的な声が非常に多かったものの、結局、セムコのユニークな企業カルチャーの稀有さをさらに一段と押し上げるのに非常に重要な役割を果たす施策となりました。

 

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